心が軽くなるママ友術:頻度・時間・話題を整えるだけ

「ママ友」は、じぶんがえらんだ友だちではなく、こどもをとおしてつながる関係。だからこそ「気が合わない」と感じるのはふつうのことです。まじめな人ほどむりに合わせようとしてつかれがち。まずは「いっときの関係」と理解して、心をまもる一歩をふみだしましょう。小学校は最長6年、中高は3年+3年。おわりがある、と知るだけで息が楽になります。

距離のとり方は「頻度・時間・話題」の3つをととのえるのがコツ。頻度は「月1回まで」「行事のときだけ」など上限をきめる。時間は「30分で切り上げる」と先に決め、約束のときはつぎの予定を入れておく。話題は、悪口やうわさ、マウンティングに踏みこまないと心に決め、「へえ、そうなんですね」で止める。短いあいづちは、静かな境界線になります。

LINEは通知オフや既読スルーに罪悪感をもたなくて大丈夫。たいせつな連絡は、学校や公式のプリントで必ず届きます。雑談スレは「見のがしても生活に支障はない」前提で。公園や放課後にさそわれたら「今日は家の用事で失礼します」「最近は家庭優先で動いています」など、やわらかな定型句を用意。断ることは関係を壊す行為ではなく、じぶんと家族をまもるケアです。

巻きこまれやすい人の共通点は「こどもに悪影響が出たらどうしよう」「役員を断ると浮くかも」という不安。これは“孤立へのおそれ”という生活のリアル。対策は、ひろく浅い関係をいくつかもつこと。クラス外の保護者、習い事、地域の大人など「逃げ道」をつくると、ひとつのグループに依存せずに済みます。行事の場では、むりに“味方”を探さなくてOK。「気の合う保護者に会えたらラッキー」くらいの気持ちで、席は出入口に近い場所や端にすわるなど、じぶんが落ち着ける位置をえらぶと安心です。

さいごに、心地よさを基準にしてください。会うとつかれが2日残る人、帰宅後に家族に当たってしまう関係は、あなたの毎日をけずります。反対に、話すと肩の力がぬけ、こどもの成長をいっしょに喜べる人が「あなたの正解」。だれと時間をつかうかを見直すことは、こどもへのいちばんのギフトです。むりをやめ、境界線を引き、安心できる輪をすこしずつ育てていきましょう。