子どもが小さい頃は、毎日があっという間でした。
泣いた、笑った、熱を出した――そのたびに自分のことより子どもが一番。
そんな時間を長く過ごしてきた人ほど、子どもが大きくなった今、「どう関わればいいのか」がわからなくなるものです。
ここで、ちょっとした「子離れ度チェック」をしてみましょう。Yes または Noでお答えください!
1)子供の行動に口を出してしまったり、止めてしまう。
2)自分の楽しみと言えば“子ども”のこと。気がつくと、その話ばかりしている。
3)「私はできなかったけど、あなたにはがんばってほしい」と、知らずに夢を託している。
4)「将来は一緒に住むんだから」と、当然のように思っている。
5)子どもの予定や交友関係を細かく気にしてしまう。
いくつ、思い当たりましたか?
これらは全て、子どもを思う“愛のかたち”です。
でも、その中には「手放せない寂しさ」や「自分の時間の使い方がわからない不安」が隠れていることもあります。
あるお母さんはこう言っていました。
「息子が就職して家を出たのに、夜になると“ちゃんとごはん食べてるかな”って、眠れないんです」
別の方は、「娘が恋人を紹介してくれたのに、嬉しいより先に“取られた”って感じてしまいました」と涙をこぼしました。
そんな気持ちになるのは、あなたが一生けんめい子どもを愛してきた証です。
ただ、その愛をこれからは少しずつ「応援の距離」に変えていく時期なのかもしれません。
子どもが新しい世界を広げるように、親も自分の世界を広げる時がきます。
長い間「母」でいることに全力だった人ほど、「自分のために生きる」ことを思い出すまでに、少し時間がかかるかもしれません。
けれど、焦らなくて大丈夫。
まずは、1日5分でも「自分のためだけの時間」を作ってみましょう。
好きな音楽を聴く、好きな香りを楽しむ、誰にも気をつかわずぼんやりする――それだけでも、あなたの中に新しい風が吹き始めます。
この「子離れ度チェック」は、子どもとの関係を責めるためのものではなく、
「自分の世界」と「子どもの世界」が、今どれくらい自然に離れ、そしてつながっているかを感じるためのものです。
子どもを大切にすることと、自分を大切にすること。
そのバランスを見つけることが、これからの“親としての幸せ”につながっていきます。