「うちの姑とは、最初からどうも合わなかった」
そう話す女性は少なくありません。
ですが、単に「性格が合わない」では済まされない背景が、そこには隠されています。
実は、嫁と姑の確執の裏側には、“ある男”の存在があります。
そう、夫であり、姑にとっては愛する「息子」です。
つまりこの関係、突き詰めれば“夫を巡る取り合い”です。
姑は言います。「私、嫁いびりなんてしてないわよ。ただ、息子のことを思って言ってるだけ」
しかし、その“息子想い”が問題なのです。
姑の中で、息子はいつまでも「かわいい、手のかかる坊や」。
つまり、心の中で「子離れ」できていない状態。
それに気づかないまま、「息子を愛する母」の立場で嫁に口を出し続ける。
時には、育児や家事のやり方に、時には夫婦関係そのものに。
そして、最も厄介なのは、当の息子(夫)がその構図に無自覚なこと。
「母も悪気があって言ってるんじゃないからさ」「まあまあ、どっちも大切だよ」――
こうやって、どちらにもいい顔をしようとする男は、無意識のうちに“マザコン”の地雷を踏んでいる。
本来なら、妻との家庭を第一にすべきなのに、母親の感情に左右されて、妻を守りきれない。
結果、妻はこう思うのです。
「私は姑付きの夫と“母子セット”で結婚したのか?」と。
この関係を断ち切るには、夫本人が自分の“母依存”に気づくしかありません。
「自分はマザコンだった」と認めること。
そして何より、「妻の味方を100%する」と決めること。
どっちつかずの態度では、家庭は壊れます。
結婚した以上、親よりも先に守るべきは“配偶者”です。
夫がその覚悟を持たない限り、嫁姑の「黒い関係」は永遠に終わりません。