「夫婦の会話がかみ合わないのは、当たり前です」
でも、だからと言って、それを放置していい理由にはなりません。
「どうしてうちの夫は、話をちゃんと聞いてくれないのかしら?」
そう感じたことがある方は少なくないでしょう。
けれど、これは“相性の問題”でも、“愛情が冷めたから”でもありません。
もっと単純で、でも根深い「会話スタイルのズレ」が原因です。
男性は、基本的に「問題解決脳」です。
話を聞いたら、「つまりどういうこと?」「で、結論は?」と論理でまとめようとします。
一方、女性は「感情共感脳」。
話しながら気持ちを整理し、相手と感情を共有することで安心を得ようとします。
ここにズレが生まれます。
妻:「今日、ママ友にちょっと嫌なこと言われて…ほんと疲れた」
夫:「それ、お前にも原因あったんじゃない?」
これでは、怒りたくもなりますよね。
「私はただ、気持ちをわかってほしかっただけなのに」
ところが夫は、悪気なく“解決”しようとしているだけ。
妻の話にアドバイスを返したことで、「自分はちゃんと対応した」と思っているのです。
ここで提案があります!
この溝を埋めるカギは、「妻の一言」です。
たとえば会話の最初に、こう伝えてはいかがでしょうか?
「今からする話はただ聞いてほしいだけ」
「アドバイスは要らないからね」
これだけで、夫の“問題解決モード”は一旦ストップします。
もちろん、「なんで私だけが歩み寄らなきゃいけないの?」という声もあるでしょう。
でも、ここはちょっと客観的に、冷静になってみてください。
夫は“無関心”なのではなく、“接し方を知らない”のです。
男性は、感情の扱いが苦手なだけで、冷たいわけではありません。
会話も“夫婦関係の技術”です。
癖を知り、すれ違いのパターンを把握し、練習していく。
感情と論理の間に“橋”を架ける作業が、今こそ求められています。
「話が噛み合わない」と嘆く前に、まずは「噛み合わせ方」を知ること。
放置したままの会話のズレは、やがて“心の距離”になります。
その距離を放置して、大きくなる前に、夫に近くことをしてみませんか?